スペインのスーパーマーケットについて紹介します。
日本同様、スペインでも、小売店は大手スーパーマーケットとの価格競争に太刀打ち出来ず、現在は減少傾向にあります。市民のお買い物はスーパーマーケットのウェイトが高くなっているようです。
小売店だけでなく、大規模な市場も同様で、ここ数年のマドリッドのサン・ミゲル市場やバルセロナのボケリア市場なども、地元住民よりは観光客向けの商売にシフトし、おしゃれに改装して生き残りの道を模索中です。
ちなみに、これがマドリッドのサン・ミゲル市場。市場というより、完全に観光地ですね。
スペインのスーパーマーケットはどんなところ?
さて、スペインのスーパーマーケットには、よほど街中でもない限り基本的に駐車場が完備されています。営業は朝の9時、9時半から夜の9時半、10時くらいまで。カトリックの国スペインでは、日曜は定休です。
日曜日にスーパーが開いていないというのは日本人的には不便で仕方がないんですが、デパートでも、日曜は定休日というお国柄ですからね。。^^;
※ ただし、夏や観光客が多いところは、日曜も開けるところが増えています。
スーパーの規模にもいろいろあり、大型店は食品・生活用品の他、洋服、電化製品、パソコン、書籍、DVDなどなんでも揃います。
スペインのスーパーマーケットでの買い物のしかた
スペインでは、野菜や果物の多くは、お客さん自身が準備された手袋を使いプラ袋に詰め、近くに設置された秤のタッチパネルで商品を選び、出てきた値付きバーコード・シールを袋に貼ります。
肉類やハムやソーセージ、チーズに関しては基本パック売りですが、店によっては直接注文コーナーを併設しています。
生鮮魚介類は店員がいるので、まずは番号付チケットをピッとひきちぎって、順番待ち。内臓やうろこを取ってほしい、こういったふうにカットしてほしいと頼むと処理してくれます。
魚や海老・貝類も豊富です。最近は輸入魚も多く、値札とともに漁獲地が記されています。
スペインで人気の大手スーパー
MERCADONA(メルカドナ)
全国に1500軒以上ある、バレンシア発祥のスーパーマーケット。売上額はスーパーマーケットチェーン中でもトップです。
売り物は、食品・生活用品・化粧品のみ。販売価格を常に安くし、セールや広告パンフはなし。プライベートブランド商品も豊富です。
DIA(ディア)
プライベートブランド商品の比率が高く、商品の値段は安めです。
SUPERCOR(スーペルコル)とHIPERCOR(イーペルコル)
デパート、エル・コルテ・イングレスグループ。
魚介類や肉・ハムなど食料品の品質は高く、保存食品・アルコール飲料の種類も多い。価格は他と比べると高く、金持ち専用とも。
LIDL(リデル)
ドイツ系スーパーで、毎週違ったテーマで各国食材、スポーツウェアや服、おもちゃなどのセールがあります。
パンの種類が多くおいしいです。ソーセージやヨーグルトなどもおすすめです。
CARREFOUR(カレフール)
こちらはフランス企業。大型店舗には何でもそろっています。
スペイン旅行で使いやすいのはどのスーパー?
スペイン旅行者に特におすすめのスーパーは、メルカドーナ。ここは最大手のため大規模な都市には大抵ありますし、値段も安いのでおすすめです。
また、デパート「エル・コルテ・イングレス」の中にもスーパーマーケットがある店舗があります(上記のスーペルコル・イーペルコルとは別)。
こちらは、どちらかというと高級店ですが、そのぶんオシャレな商品が多く、お土産購入にも適しています。
バルセロナ、マドリッドにはそれぞれカタルーニャ広場、プエルタ・デル・ソル近辺とアクセスもいい場所にあるので、非常に便利です。
レストランなどでの食事もいいですが、海外に行ったら一度は現地のスーパーに立ち寄り、地域の人々に混じってお買い物をしてみるのも楽しいものです。