日本でも普通に知られている、スペイン語の単語

エルニーニョ(El niño)

これは、最近よく聞く単語ですよね。

太平洋の赤道付近、ペルー沿岸までの海面の気温が通常より高くなるのが「エルニーニョ」現象、逆に低くなるのが「ラニーニャ」現象です。どちらの場合も、発生すると全世界で異常気象が起きやすいと言われています。

 

でも、ここんとこ世界中異常気象ばっかりだから、もう何が正常で何が異常だかよくわかんなくなってきてる。。

 

もともと、エルニーニョ現象が起こっていたのは主に12月、それがイエス・キリストの誕生月であることから、「神の子」や「男の子」を意味する”El niño”という名前になったようです。ラニーニャは単純にその反対ってことで、女の子を意味する”La niña”になったそう。

スペイン語が採用された理由は、ペルーがスペイン語圏だからでしょうね、きっと。”A boy”現象よりはいい名前だと思いますw

 

ゾロ(Zorro)

”Zorro”は「きつね」。この単語を有名にした小説が、「怪傑ゾロ」です。

ワンピースの「ロロノア・ゾロ」のが今の子たちには馴染み深いのかな。

怪傑ゾロ自体はアメリカの作家ジョンストン・マッカレーの作品ですが、舞台がメキシコなのでスペイン語が採用されたんでしょうね。

 

パン(Pan)

意外なことに、スペイン語でも「パン」は”Pan”なのです。カタルーニャの定番タパスに、”Pan con tomate”ってのもありますね。

なぜ日本語でも「パン」なのかというと、これは日本にパンをもたらしたのがポルトガル人だったかららしいです。ポルトガル語、スペイン語ともにパンは「パン」。ポルトガル語だと綴りはスペイン語と異なり”pão”になるそうです。

 

ルーツはスペイン語ではなくポルトガル語ですが、まあ似たようなもんだってことで(笑)

 

カフェテリア(cafetería)

「カフェテリア」という単語、これ実はスペイン語なんです。

始めにこの単語が使われたのはメキシコ。なぜメキシコで使われ始めたのかはよくわかっていませんが、それが世界中に広まり現在に至ります。

 

”cafetería”に限らず、スペイン語では”ería”を単語の後ろにつけることで「〜屋さん」という意味になります。

”carne”(肉) → ”carnecería”(肉屋)
”pescado”(魚) → ”pescadería”(魚屋)
”pan”(パン) → ”panadería”(パン屋)

という感じです。

 

ロサンゼルス(Los Ángeles) ※ 都市名

世界の都市名には、スペインが大帝国だった頃の名残でスペイン語が多く残っています。都市名の頭に「エル」「ラ」「ロス」「ラス」がつく都市は、高い確率でスペイン語由来です。

中でも有名なのは「ロサンゼルス」ではないでしょうか。

 

意味は、「天使たち」。いい都市名ですねえ・・・。

 

アメリカ西海岸には、他にもスペイン語由来の都市名がわんさかあります。これは、かつてアメリカ西海岸がスペインの支配地だったため。

サンフランシスコ(San Francisco)、ラスベガス(Las Vegas)なんかもスペイン語です。

 

カサブランカ(Casa Branca) ※ 都市名

都市名からもう一つ。

カサブランカ自体はモロッコの首都ですが、この言葉は映画のタイトルになったり、ホテルやレストランの名前にもなってたりするくらい、日本でも馴染み深い言葉になっていると思います。

 

意味は、「白い家」。

 

ちなみに、アメリカのホワイトハウスも、スペイン語では”Casa Branca”です。