何年か前、バルセロナに旅行に行った際のこと。手持ちの現金が少なくなり、そろそろ両替したいなーと思いながらランブラス通りをブラブラ歩いていました。(スペインでは、レストランや電車のチケットなどはクレジットカードで買えますが、タクシーやらなんやかんやで小口の現金を使います。)
すると、通りの中に「Change」の表示が。
基本的に、私は街中の両替屋さんは、レートが良くないことが多いのであまり使いません。でも、その両替屋は銀行よりも良いレートの表示が掲げられていました。
お、これはちょうどいいと思い、2万円を両替することに。
・・・受け取ったEUROの現金を数えるも、何かがおかしいことに気づきます。明らかに、銀行で両替した時より少ないのです。レートは良いはずなのに、と思ってバウチャーを見ると、そこにはこう書かれてました。
「手数料」 20ユーロ
聞いてない。書いてもいない。そう抗議するも、もう両替は終わったの一点張り。私はずる賢い両替屋にまんまとしてやられてしまいました。
すべての両替屋がこんな扱いをしているわけではないと思います。しかし、スペインでは、両替屋のレートは銀行より良くないことが一般的です。もし、有利なレートを提示している両替屋があった場合でも、安心せず、手数料の有無を確認した方が良いでしょう。
観光地の真ん中にあるところほど、注意が必要です。
スペインで現金を両替する場合、どこでするのが良い?
さて、スペインで現金を手にするには、いくつかの方法があります。
① 銀行で日本円を両替する
② 両替屋で日本円を両替する
③ クレジットカードを使い、現地ATMでキャッシングをする
④ 海外用プリペイドカードを用意して、現地ATMで現金を引き出す
①、②は非常にわかりやすいですね。上記のような例もありますし、基本的には両替屋ではなく銀行を第一の選択肢にしておくのが良いでしょう。両替屋は、休日など銀行が使えない場合の緊急の選択肢程度に考えておくのが良いです。
③は、返済の手間はあるものの、帰国してすぐに返済すれば利息も大した金額にはなりませんので、キャッシングに慣れている方にとっては良い選択肢です。
④の海外用プリペイドカードは、ここ数年よく見かけるようになってきたサービスです。①、②の現金両替よりはるかにレートが良く、かつ③と異なり利息もなく、返済の手間も生じないので、現在最もおすすめの両替手段です。
海外用プリペイドカードのおすすめは?
海外用プリペイドカードには、様々な種類のカードがあります。現在、スペインはじめユーロへの両替をするなら、マネパカードが最もオススメです。
理由は、「レートの良さ」に尽きます。
海外用プリペイドカードは、各社ごとにレートや手数料設定が様々ですが、マネパカードはそれらの中でも圧倒的にレートが良いのです。
こちらは、マネパカードのWebサイトから引っ張ってきたレート表。
そして、こちらが実際のマネパカードのレートと一般の現金両替のレートの差です。
1ユーロあたり、3.5円程度差があります。
マネパカードで100,000円を両替すると770ユーロになるのに対し、現金両替だと751ユーロになります。その差19ユーロ。現金両替ですと、現地でのちょっといいランチ1食分くらいは損をしている計算になりますね。
1回の両替では大きな差ではないとしても、積み重なれば結構な金額になります。10回程度、同じことを繰り返せば190ユーロ。日本円で2万円を超える金額ですので、高級ホテル1泊分くらいの差が出ます。さらに数が重なれば、海外旅行の往復航空券代分くらいの損が出てしまうかもしれません。
空港や現地での現金両替で損をし続けるのは、非常に勿体無いと言えます。
マネパカードはユーロ以外にも米ドル、ポンド、豪ドル、香港ドルに対応していますので、アメリカやオーストラリア、ハワイやグアム旅行でも同じように活躍してくれます。
さらに、入会金・年会費とも無料ですので、作るメリットこそあれ、損をすることは基本的にありません。
マネパカードのデメリット、リスク
ただし、留意点もあります。
両替レートが圧倒的に有利なマネパカードですが、現地ATMでの現金引き出し1回あたり、1.75ユーロの手数料が発生します。
ですので、あまり少額を何度も引き出していると、両替レートの有利さが帳消しになるくらいの引出し手数料がかかってしまうことになります。
このデメリットを避けるためには、引き出す際、ある程度まとまった金額を引き出すと良いでしょう。引き出しの回数を抑えれば、手数料もセーブすることができます。
まとめ
スペインでの両替は、マネパカードを使うのが現時点で最も有利な方法になります。もし出発までに時間があるなら、マネパカードを作っておくのが良いでしょう。
そして、もし、現地で現金を両替をするのであれば、可能な限り銀行で両替しましょう。町の両替屋だと、レートが悪かったり、見えない手数料があったりで、損をしてしまうケースがありますので・・・。