リーガエスパニョーラの独占放送権を長年保有しているWOWOW。
WOWOWを視聴するためには、BS放送が視聴できる環境が必要。これは、BSアンテナを設置するのがまず挙げられます。
でも、マンションなどで規約上アンテナが設置できなかったり、アンテナを設置しても電波が受信できないところにお家がある場合もあるでしょう。
そこで、アンテナを設置せずにWOWOWを視聴する方法と、必要な金額を比較してみましょう!
この記事のもくじ
先に、結論!
ちょっと長めの記事になったので、先に結論部分だけ書いてしまいますと、
・ 持ち家の方や、長く賃貸で同じ場所に住むことがほぼ確実な方は光回線+フレッツTVがよい
・ 独身で賃貸であるなど、比較的短い期間で引っ越しがあり得る方は光回線+ひかりTVかケーブルTVがよい
という結果になりました。
その理由、検討内容について、ここから書いていきます。
マンション等に受信設備がある場合
まず、お住まいが比較的大規模なマンションの場合、マンションそのものに共同受信設備があったり、マンション単位でケーブルを契約している場合があります。この場合、特にアンテナ等設置していなくても、BS放送を見ることができます。
あとは、WOWOWの契約をするだけ。これは、恵まれたケースです。
これから家を探す方なんかは、設備面も考慮に入れて新居探しをするといいかもしれません。
アンテナなしでWOWOWを視聴する方法
アンテナを設置せずにWOWOWをみる方法ですが、大きく分けて以下の2つがあります。
1 光回線を利用する
2 ケーブルテレビを利用する
光回線を利用する場合、さらに
・ 「フレッツTV」を利用する
・ 「ひかりTV」を利用する
方法があります。
要は、アンテナで電波受信するのではなく、インターネット回線やケーブルを利用して放送を引き込んじゃおう、ということですね。必要な月額料金等は、それぞれのサービスで異なります。
必要な月額料金は?
では、それぞれの場合で必要な月額料金を計算してみましょう。
光回線を利用する場合
まずは、光回線を利用する場合です。
光回線経由の場合、光回線のインターネットを利用する必要があります。なので、「フレッツTV」、「ひかりTV」といったサービスの月額料金に加え、インターネット回線自体の月額料金もかかってきます。(まあ、インターネットを使っていないというお家もなかなかないでしょうけど。)
まずは、インターネットの料金を見てみましょう。
光回線のサービスは、最近になってフレッツ光以外にも「OCN光」や「SO-net光」などのプロバイダー一括のサービス、そして「ソフトバンク光」、「ドコモ光」など携帯電話キャリアが提供するサービスなど、いろいろなものが出ています。
これらのうち、どれがお得かは、人や家によってさまざまなので、一概には決められません。
使いたいプロバイダがある場合や、使っている携帯キャリアなどでも変わってきます。
マンションの場合
最も安いのは「フレッツ光」と「BBexite」というプロバイダの組み合わせで、月額3,450円〜で利用できます(マンションの規模によっても金額が変動します)。
プロバイダ一括サービスで、現時点で最もお得なのは、「OCN光」のサービスです。
OCN光は月額3,600円(2年契約適用時)、マンションの規模によってはこちらの方が安くなる場合があります。
※ OCNは、価格は安めですが、ネット速度がやたらと遅いプロバイダなので、現時点ではおすすめできません。私は、プロバイダをU-NEXTに変更しました。U-NEXTですと月額3,730円になります。
戸建ての場合
戸建ての場合、フレッツ光は月額5,100円〜になります。
一方、プロバイダ一括サービスの「OCN光だと」、4,800円。戸建ての場合は、プロバイダ一括サービスを利用した方が安上がりです。
※ OCNについて、同上。U-NEXT光ですと、月額4,780円です。
ちなみに私の場合、「ソフトバンク光」などの携帯キャリア系のサービスは敬遠しています。今のスマホの料金体系では、一つのキャリアをずっと使い続けるのは、料金的に損が大きいからです。プロバイダ一括サービスでも特定の携帯電話キャリアを利用していると料金が安くなるケースもありますが、同じ理由で使っていません。
フレッツTVを利用する場合
フレッツTVの月額利用料は、660円です。
フレッツTVでWOWOWを視聴する場合、
フレッツTV利用料(月額660円) + WOWOW視聴料(月額2,300円) + インターネット利用料
マンション:合計6,410円〜、
戸建て:合計7,760円〜、
になります。
ひかりTVを利用する場合
ひかりTVのプランは、チャンネル数により何種類かありますが、一番安い基本プランだと月額1,000円、加えて、チューナーレンタル料が月額500円かかります。
ひかりTVでWOWOWを視聴する場合、
ひかりTV利用料(月額1,500円) + WOWOW視聴料(月額2,300円) + インターネット利用料
マンション: 合計7,250円〜、
戸建: 合計8,600円〜
になります。
ケーブルテレビを利用する場合
ケーブルテレビを利用する場合、必ずしもインターネットとセットで契約する必要はありません。
が、インターネットとケーブルテレビのセット申込みをしたほうが、ケーブルテレビを単体で契約するよりも圧倒的に安くなるので、基本的にセットで利用するほうがお得です。
JCOMを、TVサービスだけで申し込んだ場合、マンション、戸建ともに月額5,280円。これに対して、インターネットとTVサービスをセットで申し込んだ場合、マンションで月額4,743円〜、戸建で月額5,219円〜で使うことができます。
ただし、上記の最安料金の場合、ネット回線が最大12Mと非常に頼りないです。光回線と同等の速さを求めるのであれば、上位プランにしたほうが良いでしょう。最上位のプランだと160Mの回線の場合ですが、これだと光回線同等の速度が期待できます。
この場合、マンション月額5,505円〜、戸建月額6,648円〜となります。
ちなみに、JCOM経由でのWOWOW視聴料は、通常2,300円のところ2,000円とちょっとお安くなります。
ケーブルテレビでWOWOWを視聴する場合、
WOWOW視聴料(月額2,000円)+ ケーブルテレビ・インターネット利用料
マンション: 合計7,505円
戸建: 合計8,848円
※ インターネットを、160Mプランとした場合の金額
になります。
月額料金のまとめ
ということで、月額料金の比較では、光回線を利用しフレッツTVのサービスを使うのが、一番安くなる方法です。
・・・あくまで、月額料金は。
イニシャルコストを見逃してはいけない
ところが、
これらは全て、「月額料金」のみを考えた場合のお話です。新規に回線をひいたり、機器を設置する場合のイニシャルコストが全く考慮に入っていません。
それでは、各サービスのイニシャルコストは、どの程度かかるんでしょうか?
フレッツTVのイニシャルコスト
フレッツTVを利用する場合のイニシャルコストは、インターネット回線工事費も含め、項目が多岐に渡ります。
その内容は、
フレッツ光導入工事費・登録費: 15,800円(マンション)、18,800円(戸建)
スカパーJSAT施設登録料: 2,800円
伝送サービス工事費: 3,000円
屋内配線工事費: 6,500円 ※ 自分で接続すると無料
と、合計で20,000円以上の初期費用がかかります。
ひかりTVのイニシャルコスト
ひかりTV のイニシャルコスト、こちらは非常にシンプルです。
フレッツ光導入工事費・登録費: 15,800円(マンション)、18,800円(戸建)
フレッツ光の導入工事費のみ。ひかりTV自体の初期費用は不要です。
ケーブルテレビのイニシャルコスト
JCOMのイニシャルコストは、
導入工事費・登録費: 8,000円(Web申し込みの場合)
となっています。
イニシャルコストのまとめ
ということで、イニシャルコストは、フレッツTVが最も高く、ケーブルテレビが安いという結果になりました。
とはいえ、すでに何らかのインターネットを利用しているお家がほとんどのはず。その場合、今使っているサービスの限度では、イニシャルコストは当然かかりません。
フレッツ光をすでに使っているお家であればフレッツ光のイニシャルコストは無視できますし、ケーブルテレビの場合も全く同じことが言えます。
まとめ
さて、結局どの方法が最もお得にアンテナなしでWOWOWを見れるのか、
月額料金のみを重視するのか、イニシャルコストをどこまで重視するかで変わってくるので、これが正解、というのはないんですが、考え方の目安はあります。
基本的に、イニシャルコストが高めで月額料金が安いサービスは、長く使っていればそれだけお得になります。なので、ゼロから契約する場合、まとめると以下が言えると思います。
・ 持ち家の方や、長く賃貸で同じ場所に住むことがほぼ確実な方は光回線+フレッツTVがよい
・ 独身で賃貸であるなど、比較的短い期間で引っ越しがあり得る方は光回線+ひかりTVかケーブルTVがよい
具他的に、上記の内容をもとに試算してみると、
21ヶ月継続して使った時点で、光回線+フレッツ光が最もお得
という計算になりました。
賃貸住宅も、ネットも、最近は「2年」というのが一つの単位になっていますが、2年間使うのであれば、光回線+フレッツTVが最も安くWOWOWを見れる方法になります。ちなみに、引っ越した場合でも、引っ越し先で光回線を使用する場合は再度の工事費は不要で、引っ越し手数料がかかるのみです(工事費より安価です)。
いかがでしょうか。だいぶ長い記事になってしまいましたが、参考になれば、記事書いた甲斐があるってものです。