どんな言語も、スラングが気になる人は多いものです。
留学生に日本語のスラングを教えたことがある方、読者さんたちの中にもいらっしゃるんじゃないでしょうか?
スペイン語でスラングはjergas(ヘルガス), argot(アルゴット)。どこの国でもそうですが、スラングには汚い言葉やセックスに関するフレーズが多いですね。
Botellón(ボテジョン)
若者達が広場など公共の場に集まり、飲み騒ぐ集会。ボテジョンは『巨大なボトル』という意味で、アルコールはボトルごと、清涼飲料水も2リットルボトルを持ち寄り大量摂取するので名付けられたのでしょう。
Chollo(チョジョ)
『掘り出し物』『超特価品』または少しの労力で得られる事を言います。
Mogollón(モゴジョン)
『大量』『大容量』と言う意味です。
例;mogollón de gente (モゴジョン デ ヘンテ) = すごい人出。
Chulo(チューロ)
『かっこいい』『気取っている』『ヒモ男』と良い意味にも悪い言いにも使います。
例 ¡Qué chulo chaquetón pones!(ケ チューロ チャケトン ポネス!) =素敵なコート着ているね!
Mala leche(マラ レチェ)
『性格が悪い』は、Tiene mala leche.( ティエネ マラ レチェ)とTener (テネール)『持つ』という動詞を使います。
『機嫌が悪く、まわりに当たり散らす』は、Está de mala leche.(エスタ デ マラ レチェ)、状態を表すEstar + de (エスタール+デ) を使います。
Chungo(チュンゴ)
『状態が悪い』『腐っている』『悪い』『難しい』『ややっこしい』などの意味です。
Cojonudo(コホヌド)
Cojon(コホン)は『睾丸』で、これが複数形になると『意地』『勇気』『価値』の意味にも使われます。
そしてこのCojonudoは形容詞だと『すごい』『素晴らしい』と言う意味になります。
例 Es una paella cojonuda.(エス ウナ パエージャ コホヌダ)
このパエージャはめちゃくちゃおいしい!
副詞だと、『すごく』『素晴らしく』
例 Lo has hecho cojonudo.(ロ アス エチョ コホヌド)
良くやった!/ 素晴らしい出来だ!
となります。
Gilipollas(ヒリポジャ)
『大馬鹿』『馬鹿な事』と罵倒する言葉です。
例 ¡No hagas más gilipollas!(ノ アガス マス ヒリポジャス!)
これ以上馬鹿な事をするんじゃない!
¡Joder!(ホデール!)
『Sexをする』という意味もありますが、『やられた!』『くそ!』など怒った時、イラッとした時や驚いたときに叫びます。あとは何かを壊された時などにも。英語の『Fuck』と同じです。
使わないほうが無難です。
¡Coño!(コーニョ!)
本来は『女性器』の意味ですが、驚いたときに発しています。これも知っておくだけで使わないほうが良いですね。
¡Mierda!(ミエルダ!)
『排出物』つまり『くそ!』『しまった!』で、英語の『Shit』です。
どこの国でも同じ単語を使いますね。
¡Ve te a la mierda!(ベ テ ア ラ ミエルダ!)
この場合は誰かに『消え失せろ!』『あっちへ行け!』となります。
¡Qué pasada!(ケ パサダ!)
『すごーい!』『最高!』良い意味です!
¡Tú flipas!(トゥ フリパス!)
『絶対に楽しめるよ!』『絶対にはまるって!』といった感じです。
¡Hostia!(オスティア)
ミサの後に神父様が配るパンの事ですが、『しまった!』『あ、忘れていた!』と何かを思い出した時に使います。
シチュエーションに合わせてスラングが自然に口に出ればかなりのものですが、外国人が頻繁に使うとちょっと引かれるかもしれません。
また、下品な単語もあるので、使い方には気をつけましょうね。