初級者にもおすすめのスペイン語コンテンツ News in slow spanishの口コミ

Web上で、なかなか面白いスペイン語学習コンテンツを発見しました。

→ News in slow spanish

→ アプリ版もあります。News in Slow Spanish – Linguistica 360

今日はこのサービスの内容と、使ってみた感想をシェアします。

 

News in slow spanishのサービス概要

 

このサービスは、Linguistica 360というアメリカの企業が運営している有料サービス。読んで字のごとく、ニュースコンテンツをゆっくりめのスペイン語で読み上げてくれるサービスです。

スペイン語の他にも、フランス語、イタリア語、ドイツ語があります。

 

コンテンツの更新は週1回で、ニュース記事が3〜4本と、文法学習コンテンツ、スペイン語イディオム解説コンテンツ各1トピック(複数スクリプトあり)が追加されます。後ほど説明しますが、有料プランの種類が幾つかあり、プランによって利用できるコンテンツの範囲が異なってきます。

ちなみにアメリカのサービスなので、アメリカ視点でのニュースが多いですね。

 

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各週ごとのコンテンツのトップは、こんな感じです。

 

News in slow spanishを使ってみた長所

 

こちらのサービスの長所は、

 

1 ゆっくりしたスピードと、トランスクリプトの存在

まず挙げられるのが、ゆっくりした、比較的聞き取りやすいスピードのスペイン語であること。そして、何より素晴らしいと思うのが、すべてのコンテンツにトランスクリプト(文章)が用意されていることです。

 

NHK world radioのコンテンツは無料で聞けるんですが、結構スピードが速いうえにトランスクリプトがないので、わからない時は本当にわからないんですよね。

これだと学習効果も下がってしまうわけですが、このサービスはそもそもが聞き取りやすいスピードな上に、わからなければトランスクリプトで単語、表現をチェックできるので、新しい単語や表現を覚えていくのに役立ちます。特に、イディオムの解説コンテンツは非常にオススメです。

 

2 単語、フレーズのクリックで英訳を出してくれる親切設計

文章中で、少々難解な単語や表現はクリックすると訳を出してくれる親切設計になっています。この、「訳が英語」というのがポイント。

スペイン語は、日本語よりも英語に近い言語です。英語の中には、スペイン語と似たような単語も沢山あります(英単語には、ラテン語期限の単語が沢山ありますので)。訳を英語で出してくれることで、スペイン語と英語を関連づけて覚えられるため、個人的には非常に重宝しています。

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こんなふうに、赤文字をクリックで、訳が表示されます。

 

3 アプリ版の存在

このサービスは、スマホ用アプリ版もあります。アプリ版ではポッドキャストのように、あらかじめデバイスにデータをダウンロードしておくことができますから、電波のないところでも聞け、かつ通信容量も食いません。

ただ、現状アプリ版だと、なぜかフルコンテンツの表示がされず、一部はWeb上でなければ表示されない仕様になっているので、そこはマイナスポイントです。早く改善してくれればいいんですが。。

 

News in slow spanishを使ってみた短所

 

ものごといい面ばかりではない、ということで逆に短所ですが、

 

1 必ずしも内容が簡単ではない

ゆっくりしたスペイン語ではあるものの、単語や表現、使われている文法なんかは、必ずしも初学者を対象とした簡単なものではありません。ニュースコンテンツですのである程度は仕方ないんですが、サービスのコンセプト的にもう少し平易な表現を使ってもいいんじゃないかな、とは思います。

 

2 アプリがイマイチ使いにくい

長所の部分でアプリの存在に触れましたが、アプリ自体は必ずしも使いやすいものではないのが残念ポイント。特に、Web上で1つのトピックに複数のスクリプトが用意されている場合でも、アプリで利用できるのは最初のスクリプトだけなのです。

不具合なのか、狙ってやっているのかわかりませんが、せっかくアプリを作っているのにこれは非常に勿体無い!早く改善されないかなあ。。

 

3 それなりのお値段

プランによって価格が異なりますが、1ヶ月の料金は13.9ドル〜22.9ドル。それなりのお値段はします。

6ヶ月間、1年間のまとめてのコースもあり、そちらですとかなり値段が下がります。1年プランだと、平均で約5ヶ月分ほどお得になるので、気に入った場合は1年プランが非常にお得です。

 

サービス内容と料金体系

 

サービスのプランには、オーディオのみでトランスクリプトのないプランに加え、Bronze、Silver、Goldの3種類のプランがあります。各プランごとの料金と、利用できるコンテンツの内訳は、以下の表の通り。

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Bronzeですとニュースコンテンツだけですが、Silverになると文法学習コンテンツとスペイン語イディオムのコンテンツがつき、Goldになるとクイズコンテンツなどさらにおまけがつきます。

 

私が使ってみておすすめだと思ったのは、Goldプラン。

まず、このサービスはニュースコンテンツ以上に文法コンテンツ、スペイン語イディオムのコンテンツが優れているなと思うので、BronzeよりSilver以上が良いと思います。かつ、SilverとGoldの価格差がわずかなので、Goldが一番コスパがいいんじゃないかと感じますね。

 

文法コンテンツは、例えば”Muy”と”Mucho”や、”Ser”と”Estar”などの使い分け、さらに”conocer”や”saber”など多くの意味を持つ動詞の使い方を会話の実例で学ぶことができます。

 

イディオムコンテンツは、いわゆる慣用句について、使用例やその由来を解説してくれるので、スペイン語の理解が非常に深まります。

多分、このイディオムコンテンツが一番のウリなんじゃないかな。

 

オーディオのみコンテンツであれば6ヶ月で34.9ドルと比較的お手ごろな値段なんですが、トランスクリプトなしでこのニュースを聞けるような方であれば、先ほど触れたNHK World Radioなど無料教材がいくらでも転がっていると思うので、個人的にはあんまりおすすめしないです。

 

まとめ

 

News in slow spanish、まだ発展途上という感じはしますが、非常に面白く、学習に役立つサービスだと思います。私も最初、1ヶ月お試しで加入してみたんですが、気に入って継続しています。

 

アメリカでは第二外国語としてスペイン語が広く学ばれていますし、これからもっと改善され、より良いサービスになってくれることに期待です。

→ News in slow spanish

→ アプリ版もあります。News in Slow Spanish – Linguistica 360