スペイン語の音楽、おすすめ5選を紹介!

スペインの音楽といえば何を思い浮かべますか?

最初にかえってくるのは、やはり「フラメンコ」でしょうか?

 

もちろん、フラメンコの音楽は現在のスペイン音楽シーンにとても重要な役割を果たしているのは事実です。でも、実際はそれだけではないのです。

スペインには日本と同様にヒップホップもあればレゲエ、スカもあります。ロックバンドだっているのです。当たり前ですが、スペインの音楽の多様性は、日本のそれとあまり変わることはありません。

 

おすすめのフラメンコ音楽や現在のスペイン音楽を一緒に楽しみましょう。

それでは曲名(発表年)- アーティスト名の順番で紹介していきます。

 

Dramas y Comedias(2013) – Fangoria(ファンゴリア)

 

スペインの現在のエレクトリックサウンドをリードするバンド、ファンゴリアをまず紹介します。

 

このバンドの女性歌い手のアラスカ。

メキシコ生まれですが、その音楽キャリアをスタートさせたのは14才の時、スペインのマドリッドででした。80年代にアラスカが残した影響は強烈なもので、現在にいたるまでスペインポップミュージック界のセックスシンボルとして君臨し続けています。

 

このファンゴリアというユニットは1999年に結成されており、ここで紹介した曲が収録されている8枚目となるアルバム「Cuatricromía」は、スペインの2013年のゴールド・ディスクを受賞しています。

 

Bailaores(2006) – Ojos de Brujo(オホス・デ・ブルーホ)

来日を果たしたこともある、オホスデブルーホ(魔女の目の意)です。惜しまれながらも2013年に解散してしまいました。

彼らの音楽はフラメンコをベースにしながらも、ヒップホップ、エレクトリック、レゲエ等を取り入れたサウンドになっています。

バンド自体はバルセロナで結成されました。その洗練された音楽性はスペイン内外で非常に高い評価を得ていました。

 

解散が悔やまれますが、現在、ボーカルのMarinah(マリナ)はソロで活動しています。彼女の今後の活動には目を離せません。

 

Soy Gitano(1989) – Camarón de la Isla(カマロン・デ・ラ・イスラ)

スペインのフラメンコを語る上での、いやいやスペイン音楽の歴史を語る上での最重要人物です。もともとフラメンコのギタリストそして歌い手なのですが、彼の残した業績はいまだにスペインの若い音楽家達に影響を与え続けています。

このSoy Gitano(ソイ・ヒターノ:わたしはジプシー)という曲はフラメンコ史上最も売れた曲とされています。

たとえて言うなら、ジャマイカにおけるボブ・マーリィのような影響力を持っています。

 

先に紹介したオホス・デ・ブルーホにもカマロンを歌った曲がありますし、このあとで紹介するEstopaにも彼の名前を冠した曲があります。これは超おすすめです。必ず聴いてください。

 

Como Camarón(1999) – Estopa(エストパ)

このバンドも、スペインのポップミュージックシーンを語るには欠かせない存在です。

バルセロナ近郊で結成されたこのバンドのファーストアルバムに収録されているのがこの曲です。曲名のコモ・カマロンとは「カマロンのように」という意味で、やはりカマロンにリスペクトを捧げる曲となっています。

 

ヒット曲を連発し続けるこのバンドは2015年に最新アルバム「Rumba a lo desconocido」を発表しました。

今後の活躍も期待のバンドです。

 

Cumpleaños Total(1998) – Los Planetas(ロス・プラネタス)

1990にスペインアンダルシア地方のグラナダで結成されたバンド。スペインのオルタネイティブシーンの重鎮と言えるでしょう。

 

このバンドの影響力はすさまじいものがあり、ボーカルの「J:ホタ」はほとんど神格化さえされている存在です。

1998年に発表されたこの曲は、未だにクラブでかかると皆火がついたように熱狂します。2015年には、EP「Dobles Fatigas ep」を発表し、まだまだ現役のスーパーロックバンドです。

 

フラメンコだけじゃないスペイン音楽

 

今回は、とりあえずスペインの代表的な5つのグループを紹介しましたが、まだまだたくさんの紹介しきれないアーティストがいます。これをきっかけにスペイン音楽にもっと親しみ、スペインはフラメンコだけじゃないっていう事を知ってもらいたいと思います。